妊娠とは、男性の精子と女性の卵子が出会って受精し、受精卵が子宮内膜に着床することで成立します。妊娠成立には卵子の寿命だけでなく、精子の寿命や子宮の状態などさまざまなことが影響します。それぞれを確認し、妊娠成立についての知識を高めていきましょう。


卵子の寿命って?妊娠への影響について知る

精子と卵子が出会って受精し着床することで妊娠成立する

男性と女性が性交渉を行い、女性の体で妊娠成立を知る、というのが妊娠の流れですが、女性の体の中でどのような流れで妊娠までたどり着くのか、意外に知られていないかもしれません。

妊娠とは、男性の精子と女性の卵子が出会って受精し、受精卵が子宮内膜に着床することで成立します。簡単に見えますが、精子と卵子は壮大なチャレンジに成功してやっと妊娠するのです。

妊娠成立には卵子の寿命だけでなく、精子の寿命や子宮の状態などさまざまなことが影響します。それぞれを確認し、妊娠成立についての知識を高めていきましょう。

妊娠のメカニズムと受精可能な卵子の寿命時間について

もう少し詳しく妊娠のメカニズムを見てみよう

冒頭でご説明した、精子と卵子が出会って受精し受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠する、という内容をもう少し詳しく見てみましょう。

まず、男性も女性も体の中で精子や卵子を育てる段階があります。ここで出来上がる精子や卵子の「質」は妊娠率に大きく影響します。

そして精子が女性の体内に放出されると、まずは卵管に向かいます。そこに卵子が待っています。向かうスピードは1分間にわずか2.3ミリ、総距離約20cmを必死に泳ぎますが、その途中は居心地の良い場所ではありません。

女性の膣内は酸性ですが、精子はアルカリ性を好みます。酸性の中にいるだけで多くの精子が運動能力を失います。他にも多数あるつらい状況を乗り越えてやっと卵子のもとにたどりつきますが、大半は過酷な道中で死んでしまうのです。

到着すると、卵子の膜を破って突入することで受精を完了します。

卵子の中に突入できる精子はたった1つだけです。実は精子はたった1つを突入させるために、全員で力を合わせて協力します。そして突入に成功した瞬間、残りはすべて死んでしまいます。

たどりついた精子と卵子は受精卵を作り、最後の関門である子宮に向けて出発します。おおよそ1週間から10日間をかけて細胞分裂を繰り返しながら卵管を通過し、子宮にたどりつきます。

そこで待っているのが受精卵のベッドとなる子宮内膜です。ここに受精卵が無事たどりつくと着床と言われ、妊娠成立となります。

精子と卵子が無事出会えるために知っておくこと

詳しい妊娠のメカニズムを見ると、いかに妊娠が奇跡的なことか実感されたのではないでしょうか?

そして大切なことは、精子と卵子が生きているうちに出会えることです。そのために知っておきたいポイントは2つあります。

  • 夫婦生活のタイミングは、卵子が生きている時間を狙う
    精子は射精の都度生まれ変わるため、女性の体内で生きていますが、卵子は1か月のうち数日のみしか生きていません。
    卵子は排卵日に排出されるので、排卵日を知ることが重要です。
  • 精子が卵子にたどりつくのは早くて1時間
    精子が卵子にたどりつくまでのサバイバルは、計算上は1.2時間程度と言われていますが、実際にどの程度かはわかっていません。神秘に包まれています。
    精子がたどりついても卵子が死滅していれば妊娠できないため、どちらも生きて出会えるようにしたいですね。

精子の寿命は2~3日 卵子の寿命は12~24時間

このように、精子と卵子それぞれどれぐらいの時間を生きられるか、寿命時間がとても大切なことがわかります。

それぞれの寿命時間を見てみましょう。

  • 精子の寿命:2~3日
  • 卵子の寿命:12~24時間

卵子よりも精子の方が圧倒的に長い時間生きていることがわかります。

そのため、排卵日当日にタイミングを持っても精子が卵子にたどりつくまで間に合わない可能性があるのです。寿命の長い精子を基準に考えるのではなく、寿命の短い卵子を基準に考えた方が良いですね。

卵子の寿命以外にも、質やタイミングがとても重要

精子や卵子がどのぐらい生きられるのかの寿命はとても大切ですが、同様に重要なのが精子や卵子の質です。

例えば、精子であれば質が悪いものは、卵子にたどりつく前の早いタイミングで死んでしまいます。サバイバルで生き残りゴールの卵子にたどりつく精子は、運動能力の高いものです。また卵子の場合も、女性の年齢によって老化するため、寿命も短くなる傾向にあります。

それぞれの寿命を知った上で、妊娠するタイミングを狙うために重要なことは何でしょうか?

まず、排卵日を特定することが重要です。排卵日には卵子が排出されますが、その段階で精子が待ち受けている状態が良いといわれているからです。

排卵日を特定するためには、基礎体温を測る、おりもので判断、市販の排卵日検査薬を使用することが一般的です。さらに明確に知るためには、超音波検査で卵胞の大きさを確認することでより正確な情報がわかる医師の指導を受けることも効果的です。

妊娠を希望している場合は、排卵日を予測・特定し、その前日や前々日にタイミングを持ちましょう。排卵した直後にすでに精子がそこで待っているという状態が作られて、一番妊娠しやすいタイミングです。

卵子の寿命だけにとらわれてはいけません

良いタイミングで頑張っても難しい場合は専門クリニックの受診を

排卵日を知り、精子や卵子の寿命を知った上で、一番良いタイミングでできているのにどうして妊娠できないのだろうと疑問に思われている方もいるのではないでしょうか?

精子も卵子も妊娠に向けて数々のいばらの道を進んでいるため、寿命だけを重要視することがないようにしましょう。

そもそも男性や女性の生殖器官に何らかの障害が起きていて妊娠に至っていないケースもあるので、一度専門クリニックを訪れて検診をおすすめします。排卵日の特定なども、自分で行うよりも確実な日が分かります。

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