妊娠したら葉酸サプリをとることが重要だと聞いたことがある人は多いでしょう。しかしさまざまな内容の葉酸サプリについての話を聞くと、一体何が本当で何が間違っているのか混乱してしまう人も少なくないのではないでしょうか?今回、葉酸サプリに関する疑問についてお答えします。


葉酸サプリの効果はどこまでホントで、どこからウソなの?

葉酸サプリを選び方!これでもう大丈夫

葉酸サプリを取るようにすすめられたけど、商品が多くて、どれがいいのかよくわからない…という話をよく聞きます。葉酸サプリを摂取する理由から、吸収のメカニズムなどを理解すると、葉酸サプリの効果が案外クリアに見えてきます。

今回は、そんなに難しくない葉酸サプリの選び方のポイントや疑問点を、元看護師がQ & A形式で解説・紹介します。

葉酸サプリの効果と選ぶヒントがこれでわかる

Q1:そもそも妊娠中に葉酸サプリが効果的ってホント?

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ホントです。

卵子と精子が受精をしたら、その後に子宮の中で細胞分裂を繰り返して、赤ちゃんになるわけですが、妊娠初期は特に細胞分裂が活発な時期です。この活発な時期に細胞分裂によって、赤ちゃんの脳や脊髄、内臓といった人間を形成するうえでとても重要な部分を作り上げていきます。

その細胞分裂をする際に必要な物質が葉酸で、通常の2倍の量が必要と言われています。欠乏すると脳や脊髄に障害を残すことがあり、流産や死産の原因にもなると考えられています。

Q2:葉酸は食べ物から取りにくいってホント?

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ホントです。

葉酸とはビタミンBの仲間ですから、ほうれん草、芽キャベツ、菜の花、アスパラガスなど緑黄色野菜によく含まれています。しかし、熱に弱いという特徴のために、加熱調理をすると半分はなくなってしまうと言われているのです。

しかも、体内でさらに分解されてから吸収されるために、その吸収率は50%程度と言われています。だから、通常の倍の葉酸が必要な妊娠初期には、サプリメントで補充することが推奨されています。

Q3:葉酸サプリは妊活中も摂取した方が良いってホント?

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ホントです。

妊娠が成立してから7週目までに細胞分裂が特に活発に行われて、脳や脊髄、内臓といった重要な部分を作り上げていきます。生理がこないからと、妊娠検査をして…妊娠に気が付いた頃には、一番大事な時期が過ぎていたということも考えられます。

妊活中である人は、1日400㎍の摂取を厚生労働省は推奨しています。日本だけでなく世界の主要な先進国では妊活中の葉酸摂取がすすめられているのです。

Q4:葉酸サプリの効果は天然が良いってホント?

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少しややこしい!葉酸の型によって答えは違う!

葉酸には、「ポリグルタミン酸型」と「モノグルタミン酸型」という2種類の型があります。

ポリグルタミン酸型とは
食品に含まれる葉酸のことで、体内でさらにモノグルタミン酸型に分解されてから吸収されます。したがってその吸収率は50%程度と低いのが特徴です。

モノグルタミン酸型とは
一方、サプリに多いモノグルタミン酸型を直接体内に入れた場合の吸収率はポリグルタミン酸型より高い85%と言われています。

以上のことから、天然サプリ=ポリグルタミン酸型、合成=モノグルタミン酸型と考えがちですが、実は、野菜や酵母など食品から取り出したポリグルタミン酸型の葉酸を特殊な技術でモノグルタミン酸型に変えているサプリも中にはあります。天然素材から抽出した「ポリグルタミン酸型」のサプリであれば、吸収率が下がってしまいますが、天然素材から抽出したポリグルタミン酸型を「モノグルタミン酸型」に加工したサプリであれば、吸収率は高いというわけです。

葉酸サプリを推奨されている大きな理由は、食べ物で摂取しても十分に吸収されないことがあり摂取量が確保できないからです。できるだけ吸収率の良い葉酸サプリを選ばないと意味がなくなってしまいます。そういう意味では「モノグルタミン酸型」であることが一番大切でしょう。そのうえで、天然か合成かにこだわるのは良いかもしれません。

ただ、天然ということにだけこだわってしまうと落とし穴もあります。きちんとした管理体制の元で製造されていなければ、原材料に微量の毒性物質が含まれることも否定できませんから、品質管理がしっかりしているかどうかも重要でしょう。

Q5:妊娠後期に葉酸サプリを飲むと、子供が喘息になるってホント?

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ウソです。

オーストラリアの研究で妊娠後期に1000㎍を超えた量を摂取した結果、小児喘息になるリスクが25%あがるというものがあります。厚生労働省の定める400㎍をきちんと守り服用している分には問題はありません。

それでは、食事とサプリで取り過ぎにならないか心配する人がいるかもしれません。妊娠中でなければ、一般的に葉酸は240㎍必要だと言われています。妊娠をするとそれが2倍の480㎍になるわけですが、それが食品では十分に摂取が難しいレベルなわけです。理由は加熱処理での葉酸の流出と、吸収率が50%の問題があるからです。400㎍を守っていれば、過剰摂取を心配する必要はないでしょう。

葉酸サプリは妊活中から積極的に摂取しておきたい

吸収率の良い葉酸サプリを選んで摂取量を守ることが大事

いかがでしたでしょうか?まとめると、葉酸サプリを購入する時のポイントは以下です。

  • 妊娠してからでなく妊活中から摂取する
  • モノグルタミン酸型の葉酸サプリにする
  • 1日摂取量が厚生労働省が推奨する400㎍を超えないようにする
  • 生産管理体制がしっかりしている会社の製品にする

これらに注意をして葉酸サプリを摂取しておけば、いつ妊娠しても葉酸不足を心配することは無いでしょう。

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