男性の不妊の原因には先天性と後天性があり、先天性の9割が造精機能障害とされており、後天性はストレスや飲酒といった生活習慣、基礎疾患があります。男性の不妊治療には外科的な治療と内科的な治療がありますが、泌尿器科でも不妊専門クリニックのように治療をしてもらうことができます。


意外と知らない、男性の不妊治療

約2組に1組は男性に不妊の原因がある

不妊治療というと女性が治療を受けるイメージが強いですが、不妊の24%は男性側に原因があると言われています。さらに男女ともに原因がある夫婦も24%と言われているため、約2組に1組は男性に不妊の原因があると言われています。

そのため、男性も不妊治療を行う機会が女性と同じくらいある一方で、どのような治療をするのかという情報は少ないように思います。そこで、今回は男性側が行う不妊治療の内容についてご紹介していきます。

男性の不妊治療その原因と治療法とは

男性の不妊の原因は?

shutterstock_399985504

まず、男性の不妊の原因にはどのようなものがあるのかご存知でしょうか?

男性の不妊の理由には先天性と後天性が挙げられます。

先天性の場合

先天性とは、生まれながらにして生殖能力が低い状態を指します。

代表的な障害が精子をつくり出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態である造精機能障害で、これが男性不妊の原因の約90%を占めます

この造精機能障害は大きく無精子症、乏精子症、精子無力症の3つに分類することができ、全てが治療の対象となります。

他にもよく聞かれるものとしては、勃起の状態や持続時間が不十分であるため、性行為が行えない又は性行為が不十分な状態である勃起障害(ED)、射精が早期に生じ、性行為に満足を得ることができない早漏、オーガズムに達することができない又は時間がかかりすぎ、射精困難で満足が得られないオーガズム障害・遅漏といったものがあげられます。

後天性の場合

後天性では、アルコール、喫煙、ストレス、肥満といった日常生活によるものから、糖尿病、病気や薬の影響といった疾患によるもの、精巣の損傷もしくは機能障害、精子の産出あるいは射精に関するトラブルに至るまで様々な原因が挙げられます。

不妊治療という言葉を調べると、人工授精や体外受精といった感じで、完全に受精そのものを医療に任せるという内容が多いように感じます。

ここでは、男性不妊を改善し、自然妊娠にもっていくための治療方法についてご紹介していきます。

男性の不妊治療 ~外科的治療~

shutterstock_413010364

男性の不妊治療、特に造精機能障害と診断されたときに行われるのが外科的治療であることが多いです。

閉塞性無精子症に対して行われる治療で、医療機関にて最も行われている治療方法が精路再建手術です。精子の通り道が詰まっているところを改善する手術で、女性が、卵管閉塞時に行う手術と理論は一緒です。

男性の場合、手術は3泊4日で行うため、入院をしなければならず、性交渉も2か月禁止となるため、早く妊娠をしたいと考えているカップルにはこの期間は少々煩わしくなるかと思います。また、治療をしたからと言って100%改善するわけでもないということが特徴となります。

他にも、精索静脈瘤を有し、睾丸上部に流れる静脈の異常肥大による精子形成障害をきたしている場合には、逆流の原因となっている精巣の静脈を結紮(けっさつ)する顕微鏡下低位結紮術が行われます。

これは、術後に精液機能の改善と妊娠率が向上する確率が高まるため、上記の症例で適応されることが多くなります。また、医療機関によっては局所麻酔で日帰りで行うことのできる治療法です。

男性の不妊治療 ~内科的治療~

shutterstock_62078386

男性不妊治療に対する内科的治療は薬物療法がほとんどです。特に、勃起障害に対しては、内科的治療が適応となることが多くなります。

他にもホルモン剤や血流促進剤、基礎疾患の改善のための薬物療法にて経過を見ていくことが多くなります。

また、後天性の理由の中にはストレスであることが断トツ多くなるため、そのストレスを改善させるためのメンタル面での治療を内科的治療として取り入れる医療機関も多いようです。

他の人に知られずに治療をしたい・・・その場合は?

shutterstock_171527033

やはり、男性が女性の多い婦人科に通うということは抵抗感を感じる人が多いそうです。また、会社や、配偶者にばれずに不妊治療を行いたいという男性も近年多いそうです。

基本的に、不妊治療は婦人科に配偶者と共に行って治療を受けたり、男性専門の不妊治療をしてくれる病院にかかるということが多いようですが、実は、泌尿器科でも同様の治療を行ってくれます。泌尿器科であれば、不妊治療をしているということが露骨に周囲にばれることなく治療を継続することができます。

しかし、泌尿器科では前述してきた治療の中で、行えない物もあるため、病院を選択する際には慎重に行うことがお勧めです。

まとめ

男性も積極的に不妊治療を

いかがでしたでしょうか?

男性側もまずは不妊の根本的な治療を行うことで、不妊が改善し、自然妊娠となることだってできるのです。治療には費用や手間がかかるものの、治療するだけで、人工授精や体外受精に至っても妊娠率をぐんと高めることだってできます。

人工授精や体外受精にステップアップする前に、まずは旦那様の生殖能力向上のためにも男性の不妊治療を行ってみてはいかがでしょうか。

この記事は参考になりましたか?

を押すとランキングに反映されます
1+

※会員登録やログインは不要です