婦人科で不妊治療を行っている人は、連日の通院が非常に負担になっています。仕事のストレスも不妊の原因となるため、いつ妊娠しても良いように退職を選択する女性もいます。しかし、今後の生活や会社での立場を考えると退職が正しい選択なのか迷ってしまいますよね。今回は、妊活で仕事を辞めるメリットとデメリットを紹介いたします。


妊活と仕事の両立は大変!

不妊治療は周囲の協力が必要

妊活を考えた時に、仕事を続けるべきか退職をするべきか悩む女性が増えています。

これは、仕事を続けていることで不規則な生活や、ストレスなどといった妊活にとって良くない環境から離れることで、不妊治療を成功させるためです。

しかし、仕事が忙しくて辞めたいと思っていても辞めることが難しく、辞めた後の生活を考えるとつい踏みとどまってしまいますよね。

だからといって、仕事を優先していたら妊娠までに時間がかかってしまいます。仕事を続けるべきか、辞めるべきか、妊活と仕事の兼ね合いは女性にとって重要な問題なのです。

妊活で仕事を辞めることによるメリットとデメリット

どうして妊活と仕事の両立が難しいの?

Baroness Hanham with Leicester Business Women
Baroness Hanham with Leicester Business Women / Department for Communities and Local Government

妊活と一言で言っても、内容はさまざまなものがあります。

妊活は、体を冷やさないように生活習慣を改善したり、基礎体温を計測して排卵日にタイミングを計ったりするといったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?

しかし、こうした「規則正しい生活をして妊娠を目指す」タイプのものの他に、婦人科に通院して不妊治療を受けるという妊活もあるのです。

特に不妊治療は、一度始めると数週間先のスケジュールを立てることが難しいほど、前もって日程を決めることができません。

たとえば、体外受精を行う場合は、月経の周期に合わせて注射をしたり、さまざまな検査をしたりする必要があるため、2週間ほど連日通院しなければならないのです。

このような、体のサイクルに合わせた生活を送ることは、働いている女性にとって負担が大きいです。ホルモン治療に入れば、薬の副作用によって体調が優れない期間が続く場合も考えられます。

こうした不妊治療のストレスの他に、職場でのストレスを感じていると、ホルモンバランスが崩れて妊娠に至るまで時間がかかってしまう可能性があります。

そうならないためにも、集中して妊活に取り組むために退職を視野に入れる女性が増えているのです。

妊活で仕事を辞めることは「あり」の意見

Penelope Trunk
Penelope Trunk / DrStarbuck

ストレスが減ってホルモンバランスが改善される

妊活で退職する最大のメリットは、仕事上でのストレスがなくなって自分の時間を持てるようになる事です。妊活をしている人にとって、ストレスによるホルモンバランスの乱れは大敵です。

好きで続けている職場であっても、対人関係のことや責任あるプロジェクトを任されているとどうしてもストレスを感じてしまいますよね。

また、夜勤や帰宅時間が遅いような仕事環境は、規則正しい生活を送ることが難しいです。仕事を辞めることで睡眠環境を整えることができるので、寝不足による体の疲労を防ぐことができます。

体調に合わせてスケジュールを組める

一度不妊治療を始めると、ホルモン剤を服用することで副作用の症状に苦しむことがあります。

症状が重い人は朝起きることが難しい時期が続くこともあるため、仕事をしていないことでいつでも体をしっかりと休めることができます。

無理を押して仕事を続けていると、体にも心にも負担がかかってしまい、ストレスを抱え込むような状況に陥ってしまいます。

また、不妊治療は基礎体温の変化に合わせてスケジュールを立てるため、通院日程を組むことができずに先の見通しが立ちません。

通院の度に仕事を休むことは難しいですし、毎月のように休暇をとることは同じ職場の人にも迷惑がかかってしまいます。

退職することで通院スケジュールに合わせてスケジュールを立てられるので、不妊治療そのものに集中することができます。

妊活で仕事を辞めることは「なし」の意見

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TechEd_07_Women_009.jpg / Ignite New Zealand

給料や手当がないので生活が苦しくなる

妊活で仕事を辞めることのデメリットは、お金がかかる治療を続けていても収入がないという点です。

不妊治療は多額の費用がかかります。体外受精などの高度な治療を受けると、一度で10万円から70万円ものお金が必要になります。

こうした高額な費用を支払っても、一回の治療で確実に妊娠に至るわけではありません。妊活はどれくらいの期間がかかるか判断がつかないため、治療が長引けば長引くほど費用がかさんでいって、生活そのものが苦しくなるといった状況も考えられます。

また、妊活のために仕事を辞めると、妊娠に至っても出産に関する手当てをもらうことができません。

仕事を続けていれば、産休制度を利用して平均日給の3分の2を支給してもらえますが、前もって退職をしていると、こうしたお金を受け取ることができないのです。

そのため、仕事を辞めて妊活に専念するにはしっかりと資金を貯めておく必要があります。ただし、女性は卵子の質の低下など、どうしてもタイムリミットがあるため、安心できるほどの資金をあらかじめ用意することは非常に難しいです。

このような経済的な事情によって、仕事を続けるためにやむを得ず妊活を諦めてしまう人もいるのです。

再就職が難しい

妊活に限らず、仕事を辞めてしまうと新しい働き口を見つけることが難しいです。

妊娠・出産を経て再び働き出したいと考えても、これまで勤めていた会社に戻ることができる可能性は低いです。

それによって、再就職を考えた時に職場が見つからない期間が長引くことで、経済的な事情だけでなく、夫との関係の悪化につながる可能性もあります。

妊活を経ての出産は、夫の給料で生活費を賄っている期間が長いです。これによって、夫との間に上下関係ができる可能性や、家計を一人で支える夫がプレッシャーに押しつぶされるといった事態も考えられるのです。

夫婦の関係悪化が続いていると、せっかく赤ちゃんを授かっても夫婦仲良く生活を続けることが難しくなってしまいます。

最悪離婚といったケースにならないためにも、妊活を始める前は夫婦で話し合ってお互いが納得した上で今後の生活を決めましょう。

妊活で仕事を辞めることは贅沢じゃない!

TechEd_07_Women_019
TechEd_07_Women_019 / Ignite New Zealand

経済的な理由や、家にいる時間が長い生活が続くことで、妊活中の女性はストレスが溜まりがちになってしまいます。

出産後に社会復帰する見通しが立たないなどの悩みは尽きませんが、まずは自分にとって何を一番に優先したいかによって、仕事を続けるかどうか見極めましょう。

仕事そのものが楽しいけれど、妊活のために辞めるといった選択は、後悔する気持ちが生まれる場合もあります。

また、逆に仕事が忙しいからと妊活を先延ばしにすると、妊娠に至るまでの期間が長引いてしまいます。今の自分にとって、どの点を優先したいかによって慎重な選択をすることが大切なのです。

どうしてもどちらかを選ぶことができない場合は、まずは妊活と仕事の両立ができるか試してみましょう。すぐに決めようとせず、状況を見て環境を選ぶことをおすすめします。

妊活のための退職は、周囲の理解が得られずに負い目を感じることも多いです。しかし、それは贅沢な選択ではありません。

後悔がないよう、夫婦で協力し合って歩んでいきたいですね。

仕事を続けることはメリットもデメリットもある

自分の考えに合わせた選択をしよう!

妊活は肉体的にも精神的にも負担がかかります。だからといって、妊活のために仕事をきっぱりと諦めることは難しいですよね。

また、周囲の協力がないと妊活を続けることはできません。経済的なことや、自分の気持ちを考えて仕事を続けるかどうかの選択をしましょう。

自分にとって後悔のない選択をすることが大切です。

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