女性が高温期を迎えるのは排卵後から次の生理前までです。これは排卵後に多く分泌される「プロゲステロン」の影響から体温が高温になる仕組みになっているからです。高温期になった際女性の体にどのような変化をもたらしているのかを説明していきます。


高温期が来るのは本当に排卵後から生理前だけの間?

なぜ高温期は生理前にのみ起こるのか

高温期はいつ訪れるものかご存知でしょうか。通常ですと、低温期から排卵を迎えたあとに起こり、次の生理前まで持続します。しかしながら、中にはその例に当てはまらないことも起こりえます。

例えば、生理が訪れでも高温期をキープしていたり、排卵が起きても高温期に移行しなかったりと、どういったときに生理前に高温期が来ないのかを説明していきます。高温期のメカニズムを徹底解明します。

知っておこう!高温期のメカニズム

女性の体のリズムは常に一定。高温期の特徴を解明

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DSC_9682 a / bradfordst219

女性の体は規則的です。常に「低温期」「排卵期」「高温期」の3種類が1周期内に起こります。その中でも「高温期」に着目し、女性の体の構造を解明していきます。

高温期はいつ来るもの?

基礎体温

まず、女性の体には大きく2つに分けると「低温期」と「高温期」があります。ざっくり言うと低温期は「卵子を育てる期間」、高温期は「受精卵を育てる期間」なのです。2つとも共通しているのは育成期間と言うこと。どちらも妊娠する上で非常に重要な期間となっています。

高温期は低温期が過ぎ排卵を迎えることにより移行します。通常ですと生理がはじまった14日後に起こり、次の生理前まで持続します。

高温期は排卵を迎えなければ移行することはありません。つまり排卵が起きなければ高温期も迎えられないのです。

高温期のメカニズムを教えて!

Mathilde
Mathilde / Simon Blackley

高温期を迎えるには排卵を迎えなければなりません。排卵を起こすには低温期にエストロゲン(卵胞ホルモン)を上昇させる必要があります。

エストロゲンは卵胞の栄養素。つまりエストロゲンがあればあるほど元気で大きい卵胞が育っていることが分かります。そして一定の大きさになった卵胞は卵巣から飛び出そうとします。これが「排卵」なのです。

そして排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)こそ、高温期に必要なホルモンなのです。プロゲステロンが上昇しなければ安定した高温期を迎えることが出来ません。プロゲステロンが上昇することで体温が上がるメカニズムとなっているのです。

プロゲステロンがもたらす効果は以下です。

・子宮内膜を厚くしてくれる

子宮内膜の厚さは受精卵が着床するのに必要です。厚みがあればより着床する確率が上がるため、妊娠をするのに子宮内膜の厚みは重要な役割を果たします。

・高温期の維持

妊娠をするには高温層を維持しなければなりません。そうすることで流産の防止になります。しかし高温層が不安定ですと、不正出血を引き起こしたりするリスクが考えられます。

高温期が続いたら妊娠?

Karen - Glamour Shoot
Karen - Glamour Shoot / Aylanah

妊娠をしていない女性が高温期を迎える期間は決まっています。通常高温期の期間は「12日~14日」が理想とされています。これは排卵後から生理前までの約2週間ということです。

また、高温期は低温期より0.4度以上温度差があることが理想です。これより低いと無排卵の可能性も考えられるため、早急に医療機関を受診することをおすすめします。

高温期で分かる妊娠しているかどうかの判断基準

  • 生理前なのに高温期が続く(16日以上)
  • 生理予定日で体温が下がらず高温層をキープしている

以上のことが当てはまった場合、妊娠している可能性が大いにあります。妊娠検査薬を試してみましょう。

注意点

実は妊娠初期症状と生理前に感じる不調(PMS)は非常に似ているため、生理前の症状を妊娠と勘違いしてしまうことが多々あります。なので、本当に妊娠しているかどうかは基礎体温を見て判断することが大切です。

排卵がきても高温期が低い理由は?

Fashion Shoot - Quayside
Fashion Shoot - Quayside / SeanJCPhoto

排卵が起これば高温期が来ることをお伝えしましたが、中には排卵しても高温期に移行しない方もいます。考えられる原因をピックアップします。

・プロゲステロンのホルモンが足りないせいで高温期に移行するのに時間がかかる

プロゲステロンのホルモンが足りないと言うのは、通常排卵後に大量のプロゲステロンが分泌するように体がインプットしているのですが、プロゲステロンの量が足りないと高温期に移行するのに3~4日以上費やしてしまいます。

改善方法としてはホルモンを薬を使用して補充することで改善が見られます。

・元々の体温が低い

基礎体温をある程度測っていれば自分の平熱がどのくらいか大まかに分かります。例えば高温期に移行しても36.5度を超えないこともあり得ます。

しかしながら、低温期と高温期に移行した際に「0.4度以上」差があるようならばそこまで気にする必要はありません。大切なのはきちんと排卵が起こり、高温期に移行しているかどうかなのです。

・排卵していない

そもそも排卵したと思い込んでいるケースもあります。しかし、通常排卵を迎えれば必ず高温期に移行しますが、基礎体温を測っても排卵後体温が変わらない場合、考えられるのは排卵していない可能性があることです。

これは「無排卵」と呼ばれ、早急に治療をすることが必要となります。また無排卵の場合、いつもより早く生理がくることがあります。

以上のことから、高温期が低くても大丈夫な場合と治療が必要な場合があるため、少しでも違和感があれば適切な医療機関に診てもらうことが大切です。

高温期が続いている内に生理がくる?

排卵から着床

非妊娠時、女性は排卵後高温期を迎えれば12日~14日後に生理を迎えます。基礎体温上では排卵から12日を過ぎれば徐々に体温が低くなっていくのが特徴ですが、中には体温が高温をキープしたまま生理を迎えることもあります。これには理由があります。

1.生理ではなく「着床出血」

妊娠していた場合、生理前に出血があれば生理と勘違いしてしまいがちですが、着床出血によることも考えられます。特徴としては少量の出血ですが、中には生理のように大量に出血することもあります。

しかし、着床出血の場合3日以内には出血が収まることが特徴ですので、いつもと違う出血だった場合は妊娠している可能性があります。

2.ホルモンバランスの影響で高温層をキープしたまま生理がはじまる

続いては、1と違い妊娠していないのに出血してしまった場合です。非妊娠時、女性の体は排卵後大量に分泌されていたプロゲステロンが生理前付近になると徐々に収まりつつあります。

しかし、プロゲステロンが多く分泌されているのにも関わらず生理を迎えてしまうことから高温期が続いていても出血してしまいます。

ただ生理が始まって3日以内に体温も下がり始めるので多くは心配ありません。また、次の周期に影響がでることも少ないので、生理が始まって3日以上経過しても高温が続く場合を除き問題ありません。

3.子宮外妊娠

子宮外妊娠

実は生理前でも子宮外妊娠の場合は生理と同様の症状が見られます。下腹部がチクチクしたり生理付近に出血したりするので「生理がきた」と勘違いしてしまうことがあります。

しかし、子宮外妊娠の場合「高温期がキープしている」、「出血がはじまって1週間以上経っても止まらない」などの症状があります。

子宮外妊娠の場合、放置していると命に関わる危険性があるので出血が始まって3日以上経過しても体温が高温の場合、医療機関に受診しましょう。

基礎体温から分かる自分の体のリズム

排卵後から生理前以外に高温期になる場合は注意が必要

高温期に起こり得る女性の体の仕組みを解説していきました。高温期は排卵後に起こり生理前まで続きます。しかし中にはその例に当てはまらないことも多々あります。

そういった場合、基礎体温をつけることで早急に発見することが出来ますので、基礎体温をつけてから3周期以上経過してもおかしいと思った場合は適切な処置をしてくれる機関に受診することをおすすめします。

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