妊娠しやすい身体をつくるためには、身体の「冷え」をなくすことが大切です。とはいえ、毎日の食事で身体を温める効果のある食材をバランス良く摂取するのはなかなか難しいもの。妊活中に身体を温める食材を毎日手軽に取り入れられる「薬味」を常備することで、寒い季節も身体の中からぽかぽかにする方法をご紹介します。作り置きできて毎食すこしずつ摂取でき、食欲増進にもなる「薬味」のパワーをご覧ください。


身体を温める食材は薬味で簡単美味しく摂取しましょう

妊活中に便利な薬味のぽかぽかパワー

こんにちは、栄養士の金子と申します。

「妊活には身体を温めることが大切!」とわかっていても、寒い季節の女性はどうしても身体が冷えてしまいがちです。

服装や入浴、カイロなどで外側から身体を温めることも効果はありますが、毎日の食事に身体を温める効果のある食材を取り入れることで身体の中から温まる工夫をしていきましょう。

身体を温める食材といえば根菜類がありますよね。根菜類は調理素材としては煮込みなどの加熱時間も必要ですから少々手間がかかります。忙しくて調理に時間をかけられない日には、どうしても根菜類が取れない日もあるでしょう。

「薬味」が妊活中の身体を温める

そんな日の食事でも、これからご紹介する「薬味」が妊活中の身体を温める食材として活躍してくれますよ。

ねぎ、生姜、にんにく、唐辛子などの身体を温める食材は、量は少なくても効果抜群です。

毎日、できれば毎食摂取することができるよう、すぐに使える状態の作り置きをおすすめします。

また、若い人の中には「身体に良い」「ダイエットに効果がある」などという効能を知るとそればかりを大量に摂取してしまう傾向がある人もいます。

ここで紹介するのは主な食材にかけたり添えたりする程度の「薬味」ですから、一度に大量に摂取するようなことはしないでくださいね

これからご紹介していく食材は、女性の身体を温めるだけでなく男性が好む料理を簡単に作れるようになるものばかりですからきっと夫婦仲もアップしちゃいますよ!

妊活中は毎日コツコツ、少量ずつの薬味摂取で身体をいつもぽかぽかにしておきましょう。

身体を温める食材・効果とお手軽活用法

加熱&乾燥で長期保存OKの乾燥生姜

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妊活中、身体を温める食材での人気ナンバーワンは、生姜です。朝から食べても臭わないので、接客などのお仕事をしていても安心ですね。

生姜にはジンゲロールという成分があり、殺菌作用や発汗作用があります。ジンゲロールは30℃以上に加熱されることで、ショウガオールとジンゲロンという成分に変わりはじめます。100℃を超えると風味がなくなり、成分も減少します。

生姜を生で摂取すると、ジンゲロールは身体の表面を温めて発汗を促して身体の中心部の熱を冷まします。夏に食べる冷や奴に薬味として使うおろし生姜は、身体の芯の熱を取ってくれるのですね。風邪のひきはじめに熱っぽいと感じたときも生の生姜は効果抜群です。

妊活で身体を温めるには、加熱した生姜が最適。ショウガオール、ジンゲロンとも血流を良くし、身体を芯から温める効果があります。

生のおろし生姜を使うと身体の芯が冷える?

ということは、生姜紅茶や鍋ものの薬味として生のおろし生姜を使うと身体の芯が冷えるのでしょうか?

ご心配なく。紅茶も鍋ものの汁も熱いので、おろし生姜は30℃以上に温められますからジンゲロールはショウガオールに変わります。身体をポカポカ温めてくれますよ。

とはいえ、生姜を食事の度におろすのは手間がかかりますよね。

オススメしたいのは、すぐに使える状態、そしてそのまま使ってもすでにショウガオールになっている「乾燥生姜」です。

乾燥生姜は漢方薬の80%に使われるほど、身体を温める効果のある食材です。

<乾燥生姜の作り方>

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作り方は簡単です。

  • 生姜はよく洗って皮ごと線維を断ち切る方向でスライスします
  • 蒸し器に重ならないよう並べ、20~30分程度、弱火で蒸します
  • ざるに並べて乾燥させます
  • 使いやすいように砕いたり、ミルサーで粉末にしたりして保存します

蒸し器が面倒に感じる方は、オーブンの天板にクッキングシートを敷いてスライスした生姜を並べ、もっとも低温で30~40分ほど加熱することで「蒸す」→「乾燥」を一度にすることもできます。乾燥が不足して柔らかいようならその後ざるに並べて乾燥してください。

電子レンジでの加熱は100℃以上になってしまうこと、スライス生姜は薄いので乾燥して焦げたり燃えたりすることがあることなどからお勧めできません。

手作りのため、乾燥が不足しているとカビが生える怖れがあります。冷蔵庫や冷凍庫に保存するとより長持ちしますよ。

乾燥生姜はスープや鍋もの、煮物に薬味としてさっと加えられる手軽さが良いですね。もちろん生姜紅茶にも使えますし、ココアに入れても美味しくて温まる飲み物ができます。

※胸焼けや胃腸炎になることもありますから、くれぐれも、摂りすぎには注意してください。妊娠初期に摂取しすぎると流産の可能性があるという報告もあります。

薬味ねぎを冷凍保存することで手軽に使えます

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妊活中のぽかぽか生活には、ねぎも大活躍します。

一年中出回っているねぎですが、旬は冬。寒い季節のねぎは栄養価が高まっていますから、身体の冷えとりにぴったりです。

ねぎに含まれるネギオールには殺菌作用があります。また、ねぎの辛み成分のアリシンは血行を良くして身体を温めてくれますよ。昔から風邪のときにはねぎを食べると効くと言われてきたのにはこうした理由があるのですね。

夫婦ふたりの生活だとねぎを買っても使い切れないうちに元気がなくなっている、というのはよくあることです。特売で数本購入したり、いただいたりしたときには薬味としてつかうために冷凍してしまいましょう。

ネギを冷凍しても大丈夫?

冷凍すると、確かにビタミンCなどの栄養素は多少壊れます。それでも、納豆、お豆腐、味噌汁、スープなど「薬味にねぎがあればもっと美味しい」ものに「なくてもいいや」となってしまうくらいなら、冷凍の刻みねぎでもいいので是非活用して欲しいと思います。

ねぎは太さによって小口切りでもみじん切りでもかまいません。刻みねぎは冷凍用のジッパーバッグに平たく薄くなるように入れて冷凍してしまいましょう。

毎回刻むのは面倒でも、こうしておけば手軽に摂取できます。

ねぎの成分アリシンは、ビタミンB1の吸収を助けますからお豆腐や豚肉と一緒に食べるとさらに身体が温まります。寒い日には豚汁や湯豆腐の薬味にねぎをたっぷり使って、美味しく身体を温めましょう。

にんにく味噌なら冷蔵庫で1ヶ月保存可能!

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にんにくは滋養強壮の印象が強い食材ですが、身体を温める効果も期待できる食材でもあります。

にんにくを切ったりすりおろしたりしたときに出る特有の香りは、にんにくの成分であるアリインがアリナーゼという酵素と反応したものでアリシンといいます。

アリシンは空気にさらされたり加熱されたりするとさらに数種類のイオウ化合物になり、様々な効果を発揮します。

  • 抗菌や殺菌作用
  • ビタミンB1の吸収を高める作用
  • 血液中に血栓を作りにくくする作用
  • 活性酸素を除去する作用

血液中の血栓をつくりにくくするというのは、玉ねぎで知られる「血液サラサラ効果」のこと。にんにくも同様に、血栓を作りにくくして血流を良くする働きがあります。

また、ビタミンB1の吸収を高めることで代謝がよくなります。

そのどちらもが「体温を上げる」効果があるといえるのです。

にんにくも毎回皮をむいて刻んで…と考えると、調理が億劫になってしまう食材のひとつでしょう。

買ってきたにんにくを一度に刻んで「にんにく味噌」にしておけば、冷蔵庫で1ヶ月は保存できますから薬味として少量ずつ使えますよ。

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<にんにく味噌・作りやすい分量>

  • にんにく1株(5~6片)は皮をむいてみじん切りにします
  • フライパンにサラダ油(オリーブオイルでも)大2とにんにくを入れて焦げないよう弱火で加熱します
  • 味噌150g、砂糖50g(お好みで増減)、日本酒大3を加えて混ぜながら加熱します
  • なめらかに混ざって全体が加熱された状態になれば完成!
  • 清潔な容器に入れて冷蔵庫に保存しましょう

そのままごはんにのせても美味しいですし、水炊きや湯豆腐の薬味としても。また、鶏肉や豚肉の味付け、野菜炒めの味付けなど調味料としても使えますよ。

とうがらしは一味より七味でぽかぽかに

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とうがらしにはカプサイシンという成分が含まれ、身体を温めてくれる効果があります。

ただし、摂りすぎは禁物です。とうがらしを大量に摂取することで胃や腸に刺激を与えすぎ荒れてしまうこともありますし、下痢につながることもあります。

あくまでも薬味として、一回に小さじ半分以下を目安にうどんやそばなどの汁物につかってくださいね。

とうがらしはすでに乾燥粉砕させた状態の一味唐辛子や、他の香りの良い素材を組み合わせた七味唐辛子で売られていますから保存の心配なく手軽に使えますね。

七味唐辛子はごまや陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)、山椒、青じそ、青のり、生姜などを混ぜたものですが、どの成分も身体に良いので身体が温まります。妊活中には一味唐辛子より七味唐辛子がオススメです。

香りの薬味はダーリンも大好物!妊活は夫婦でぽかぽかに

薬味使いで料理上手&愛され上手に

妊活中の女性のために、身体を温める食材を手軽に薬味で摂取する方法をご紹介してきました。

毎日少量ずつ摂取したい身体を温める食材は、保存方法を工夫することで薬味として毎日美味しくいただくことができるのですね。

さて、これらの「薬味」ですが実は男性のほとんどがあると嬉しいものなのだとか。

親の世代はせっせと刻んでくれたこうした薬味も、今では「なくてもいいや」と省略されてしまうことも多いものです。

ねぎの風味がふわっと香る味噌汁や豚汁、にんにく味噌の風味が効いた豚肉とキャベツの炒め物、豚の生姜焼きなどなど、男性が好きな料理にはこうした薬味が欠かせません。

自分の身体を温めるためにも、料理上手になって愛されるためにも、これらの食材を上手に活用してぽかぽかの妊活ライフを楽しんでくださいね。

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