妊娠が成立すると、女性の体は赤ちゃんを子宮で育てるためにさまざまな変化が起きます。そんな変化の中の一つにおりものがあります。生理予定日前後に普段のおりものと違いがある場合は、妊娠している可能性が考えられるのです。妊娠することで一体どのように変化していくのでしょうか?


普段からおりものをよく観察しよう

おりものは妊娠によって変化することが多い

女性にとって、おりものは現在の体の状況を知ることができる大切な分泌物です。

毎日出るものとして、わずらわしさを感じてしまうこともありますが、普段とは色や量に違いがある場合は注意が必要です。

妊娠や病気によって、普段とは違うおりものが出ることがあるため、常に自分のおりものの状態を確認する習慣をつけておきましょう。

今回は、妊娠した時に起きやすいおりものの変化について紹介いたします。

おりものは体の状態を知るバロメーター

おりものはばい菌などから体を守っている

Parisian nude woman
Parisian nude woman / paukrus

女性にとって、とても身近な分泌物であるおりものですが、具体的にどのような役割を担っているのかご存知ですか?

おりものは、子宮の出口である子宮頸管部、膣から分泌される粘液のことです。私たちの体には、口や鼻などの粘膜で構成されている部分があります。

これらの粘膜部分は乾燥を防いで、常にうるおいを保つように唾液や鼻水が分泌されています。そのため、同じ粘膜である膣内も乾燥が起きないよう潤滑油としておりものが出ているのです。

また、膣内にはデーデルライン菌といった常在菌がおり、膣内をきれいに保つ役割があるため、体内へのばい菌などの侵入を防いでいます。

女性の体は月経が始まる年齢になると、女性ホルモンが活発に分泌されるようになります。それにより膣内に乳酸菌が多くなり、酸性に保つことによって雑菌やカビを防いでいるのです。

おりものはばい菌やカビなどから女性の体を守ってくれる重要な分泌物として働いています。

おりものは受精の手助けをする役割もある

Woman
Woman / WarmSleepy

もう一つの役割が、性行為における受精の手助けを行うというものです。

膣内が乾燥した状態だと、挿入の際に女性が痛みを感じてしまうため、そうならないように性行為中は分泌量が多くなります。

また、排卵の時期が近づくと、量が増えて伸びがよい水っぽい透明な状態に変化します。排卵が終わった後は、膣内にばい菌などが侵入しないように量が少なくなり、粘り気の強いドロッとした状態になります。

そのため、おりものは排卵日を知る目安としても使われています。

普段ドロッと濁った状態のものが、今日はサラサラしていて透明に変化したという場合は排卵が近い可能性が高いです。

基礎体温表をつけていれば、低温期から高温期に切り替わるタイミングもわかりやすいため、より排卵日を特定しやすいです。

自然妊娠を目指している人は、ぜひおりものの様子を観察して排卵日付近かどうか、判断できる目安として活用しましょう。

妊娠をきっかけにおりものが変化する?

Jacqueline
Jacqueline / xlordashx

排卵が終わり、受精が起きなかった場合はおりものの量は徐々に減っていきます。

しかし、うまく精子と卵子が出会って受精卵ができると、粘り気が強いおりものが白色や透明に近い色になります。

これは黄体ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが妊娠によって活発に分泌されるためです。このエストロゲンは、排卵が近づくにつれて分泌量が増えていき、排卵後に徐々に減少します。

一方プロゲステロンは、排卵後から量が増え生理前に減るため、排卵後のおりものに影響しています。

本来、この二つの黄体ホルモンは生理開始をきっかけに急減するのですが、妊娠していると両ホルモンの分泌量が増加するので、おりものが普段と違う状態になるのです。

基礎体温表から推測した排卵日から、約2週間後に水っぽいサラサラしたおりものが出た場合は、妊娠の可能性が考えられます。

生理予定日から一週間経っても生理が起きない場合は、妊娠検査薬を試してみましょう。

ピンクや赤いおりものに注意しよう

Country Girl
Country Girl / amslerPIX

おりものが普段と様子が違うといっても、必ず妊娠しているとは限りません。また、妊娠した人の中には生理前のドロッとした状態のままだったという場合も多いです。

生理前におりものが変化すると、妊娠を期待してしまいますが、おりものは病気によっても状態が変わるため注意深く観察してみましょう。

特にピンクや赤く色がついたおりものには注意が必要です。血液は出血してから時間が経つにつれて酸化が起きて、色が茶色に変化します。

しかし、出血して時間の経過が少ない場合は、おりものに鮮血が混じった状態で出てくることがあるのです。

もし、妊娠検査薬を使って陽性反応を確認後にピンクや赤い色のおりものが出た場合は、流産や切迫流産の可能性があるため、早めに婦人科を受診しましょう。

流産は大量に出血するイメージがありますが、おりものに鮮血が少し混じる程度の症状から始まることも多いです。

また、膣や子宮にびらんやポリープなどがある場合は、妊娠をきっかけに充血が起きて出血しやすい状況になっています。

胎盤の成長過程によって、子宮とずれが生じた部分から少量の出血が起きることもあります。このように、ピンクや赤いおりものにはさまざまな原因が考えられるため、自己判断せずに専門医に相談しましょう。

性病などの感染症のおりものについて

Emily
Emily / xlordashx

おりものが普段と違う場合は、妊娠以外にも性病などの感染症の可能性があります。そのため、以下のような症状がある場合は婦人科で適切な治療を受けてください。

・カンジダ膣炎

白く濁っており、豆腐カスやカッテージチーズのようなポロポロしたおりものが出ます。同時に外陰部に強いかゆみが出ることが多いです。

・細菌性膣炎

灰色がかっており、水っぽいおりものが出ます。外陰部に強いかゆみが出るほか、魚が腐ったような生臭い臭いがします。

・クラミジア

水っぽいおりものの量が増えます。下腹部痛や発熱をともなうこともあり、臭いに変化がないため気づかない人も多いです。

・淋病

黄緑色で、鼻水や膿のようなおりものが出ます。悪臭を感じるほか、下腹部痛や発熱をともないます。

おりものの変化を見逃さないようにしよう

おりものは変化を知らせてくれる大切なサイン

おりものの状態は、生理周期や体調によって常に変化しています。

妊娠を目指している人は、普段からおりものの様子をよく観察して排卵日や妊娠超初期の目安にしてみましょう。

また、これまで見たことがないような見た目、強い匂いを感じるようであれば性病などの感染症の疑いもあります。

いつ赤ちゃんを迎えても良いように、病気を見つけるきっかけとしてもおりものの状態は常に気を配っておきたいですね。

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