不妊治療において排卵誘発剤を使用するのは妊娠するにあたり一番近道どされています。排卵誘発剤は経口薬と注射の2種類があり、その中で数多くの種類に分かれています。排卵誘発剤における費用は安価なものから高価なものまで幅広く存在しており、ワンコインで入手できる薬もあれば50000円以上費用がかかるものもあります。


妊娠する確率を上げるために

排卵誘発剤を使用するのはどんな人?

排卵誘発剤は、不妊治療において妊娠する確率を上げるために使用されている薬です。特に排卵障害やPCOと言った問題を抱えている人に絶大な効果があるため、世界中で使用されています。

今回は排卵誘発剤における種類ごとに、費用・メリット・デメリットを紹介していきます。自分に合う治療薬を使用することが妊娠するにあたり非常に重要なポイントです。

徹底解明!排卵誘発剤とはこんなもの

排卵誘発剤とは

Cell Culture
Cell Culture / kaibara87

通常、女性が排卵までにかかる日数は正常の女性ですと生理開始後の14日後です。多少の誤差はあれど大体は20日以内に排卵日が来るのが理想とされています。

しかし、排卵障害やPCO(多嚢胞性卵巣症候群)などの排卵に関わる問題を抱えている人は理想の範囲内に排卵を迎えることができません。

そこで使用されるのが排卵を迎えるにあたり卵胞を刺激し成長の促進を手助けしてくれる「排卵誘発剤」です。

排卵誘発剤を使用し、妊娠率を上げることが期待できます。

排卵誘発剤の種類

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★経口薬

内服薬のことを指します。不妊治療では経口薬で使用する治療法は主に「低刺激」のことを指します。名前の通り刺激が低いので副作用の心配があまりありません。

服用した最初の3日は吐き気を伴う気分の悪さがある人もいますが大抵はすぐに慣れます。しかし稀に全く合わない人もいますので、副作用に悩まれる場合は医師に相談しましょう。

経口薬は保険対象なので費用も安く済むことから不妊治療の最もスタンダードな方法として使用されます。

・セキソビッド(シクロフェニル)

シクロフェニルはセキゾビッドの一般名で、脳下垂体に働きかけ、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)の分泌とを促します。排卵の成功率は50%以下です。

排卵誘発剤の中でも一番副作用が少ないのが特徴的なので安心して服用できます。対象者は軽めの(遅いけれど自力で排卵ができる)排卵障害を抱えている人が有効です。

・クロミッド(クロミフェン)

セキソビッドと同じ役割を果たします。効果はクロミッドのほうが大きく、その反面セキソビッドよりも副作用が重いと言われておりますが、経口薬は比較的、服用時の副作用は出にくいのが特徴なのでそれほど心配するような副作用はありません。

排卵誘発剤における排卵の成功率は70~80%です。

・フェマーラ(アロマターゼ阻害剤)

乳がんの治療に使用されている薬です。役割は前者2つと大きな変わりはありません。

経口薬のデメリットとも呼ばれる子宮内膜の発育に影響がでにくいことから重宝されていますが、排卵誘発剤としての成功率がやや低いことがデメリットとなっています。

★注射

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不妊治療における排卵誘発剤として使用される注射は大きく2種類に分けられます。1つは「FSH注射」、2つ目は「hMG注射」とあります。

2つの違いはLH(黄体形成ホルモン)の量です。FSH注射はLHが殆ど含まれておらず、hMG注射はFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)が両方含まれています。

不妊治療を行う患者の症状によって使い分けられます。

経口薬では主に低刺激として扱われていますが、注射タイプは低刺激から高刺激まで実施可能です。また、殆どが保険対象外なので費用が高くなります。

保険対象の薬でも経口薬と比較すると費用は高めなので、安易に踏み込めないのがデメリットです。

・hMG注射

hMG注射はヒト閉経ゴナドトロピンと呼ばれており、閉経後の女性の尿から作られています。
FSHとLHの量がほぼ均一に混ぜられています。

FSH注射と違いOHSSになるリスクが高いのでPCO(多嚢胞性卵巣症候群)の人には向いていません。代表的な種類に「hMGフェリング」があります。

・FSH注射(リコンビナント製剤)

遺伝子組み換え製剤です。遺伝子操作によって一部の遺伝子を導入し、治療に必要な目的物質を分泌させて製造したため、遺伝子組み換え製剤と呼びます。

リコンビナント製剤とも呼ばれています。不純物が全くありません。代表的な薬は「ゴナールエフ」、「フォリスチム」があります。

・FSH注射(尿由来製剤)

閉経した女性の尿から作られた製剤なのでリコンビナント製剤と違い純度にやや欠けるため完全なFSH製薬ではありません。

費用はリコンビナント製剤よりも費用が安く入手できます。性能に変わりはありません。代表的な注射の種類に「ゴナピュール」があります。

排卵誘発剤の種類別費用

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それでは排卵誘発剤の種類別費用を紹介していきます。

★経口薬における費用(すべて1錠の計算)

  • セキソビッド セキソビッド錠 30円
  • クロミッド クロミッド錠 110円
  • フェマーラ フェマーラ錠 500円

1番安いのはセキソビッド錠で1錠あたりの単価が30円なのに対しフェマーラ錠は500円と言うことでした。

★注射における費用(すべて150単位)

  • フェリング hMG筋注用 1640円
  • ゴナールエフ ゴナールペン 9300円
  • フォリスチム フォリスチムペン 10000円
  • ゴナピュール ゴナピュール 2000円

1番安いのは保険が適応されるゴナピュールと言うことになりました。こちらは純粋なFSH製薬ではないためこの価格で提供することができるようです。

一方、純粋なFSH製薬は150単位で約10,000円と言う結果です。不妊治療における排卵誘発剤の使用料は150単位では済まない場合が多いので(特に人工授精や体外受精)費用的に苦しいことが分かります。

出典

排卵誘発剤のメリット・デメリット

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★経口薬メリット

低刺激なので副作用の心配が殆どありません。吐き気を伴う気分の悪さが見られた場合は医師に相談しましょう。また、低価格の費用で手に入るため、スタンダードとして使用するにはうってつけです。

★経口薬デメリット

子宮内膜の厚みに発育に影響がでます。多くは内膜の厚みが薄くなるといった症状を訴えます。

子宮内膜の発育に影響を与えない薬(セキソビッドやフェマーラ)は排卵誘発率が悪いといったデメリットがあるため、長期間の使用には向いていません。

★注射メリット

経口薬は低刺激のみしか使用ができませんが、注射は低刺激~高刺激まで様々な用途で使用できます。
また、重度の排卵障害を抱えている人にも効果があります。

★注射デメリット

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になるリスクが高まります。特にPCO(多嚢胞性卵巣症候群)はOHSSになる確率が高いため、医師の元で慎重に治療を行わなければなりません。重度になると腹水が溜まり命に関わります。

また、注射事態の刺激が強すぎるため使用後は必ず1周期は間をあけなければなりません。保険対象外の注射も多いため費用が高くなることもデメリットとして挙げられます。

出典

自分に合った治療薬を見つけるために

経験者が語る排卵誘発剤とは

排卵誘発剤における種類・費用・メリット・デメリットを紹介しました。私は体外受精での経験があるので当然排卵誘発剤を使用ました。

使用したものは「ゴナールエフ」。ここでも紹介しましたが純粋なFSH製薬は非常に高価なもので、1周期で50000万以上はかかります。私自身、PCOの問題を抱えていたのでOHSSの心配があり数多くは試すことができませんでした。

自分に合った治療法と治療薬を見つけることが不妊治療における妊娠の確率を上げる重要なポイントです。少しでも不安に思うことは迷わず医師に相談しましょう。

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