赤ちゃんを産もうと夫婦で努力しても、なかなか授かることができない不妊症は晩婚化が進む日本にとって、社会問題の一つになっています。実は不妊症に悩むカップルは年々増加傾向にあります。今回は、現在不妊症に悩んでいるカップルの割合を紹介します。


不妊症患者は年々増加している

夫婦そろって検査を受けよう

晩婚化が進む日本にとって、初産年齢が上昇していることで妊娠を望んでも、思うように成果が得られないカップルが増えてきています。

今までの不妊治療といえば、女性が婦人科に通院するイメージが強かったですが、最近では男性不妊に悩んで受診する夫婦もたくさんいます。

いったい、現在日本ではどれくらいの割合のカップルが不妊に悩んでいるのでしょうか?

7組に1組が悩んでいる?年々増加する不妊症

不妊症が社会問題化している!

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Couple / neajjean

そもそも国が定めている不妊症とは、「夫婦で妊娠を目的に定期的な性生活を送っているにも関わらず、2年以上妊娠していない状態」のことを指していました。

しかし、晩婚化の影響で初産年齢が上昇したことや少子高齢化の影響で、なかなか赤ちゃんを授かれない不妊の状態に悩むカップルが年々増加しています。

日本は世界的にも類を見ない不妊大国として、社会的に不妊問題が深刻化しているのです。

そのため、このような問題を受けて2015年の夏に、不妊症の定義が2年から1年に変更することが決定しました。

通常は1年で約80%、2年で約90%のカップルが妊娠すると言われており、これに該当しないカップルは不妊症の疑いがあります。

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Couple / cuncunwijaya

自然妊娠を目標にしていても、なかなか赤ちゃんを授かれない場合は早めに婦人科で検査を受けることが推奨されています。

しかし、プライベートな部分をさらして治療を受けることに抵抗が強いカップルもおり、治療を先延ばしにしていることで、不妊の期間が長引くことが問題となっています。

また、体外受精といった不妊治療を受ければ、ほぼ100%妊娠できるという認識の患者が多い中で、実際は体外受精による妊娠率は20%~30%ほどと言われています。

不妊治療をしたときの妊娠率

さらに加齢によって、卵子はどんどん老化が進み、胎児の染色体異常の原因となる奇形の精子の数が増えていきます。

こうした事実が世間にまだあまり知られていないことで、医師と患者の間での知識と意識において大きなギャップが起きているのです。

赤ちゃんが欲しいと思ったらまずは婦人科による検査を受け、夫婦ともに問題がないか確認しておきましょう。

不妊症治療を行う夫婦の割合は?

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Couple / Jon Gos

2010年に行われた調査によると、初婚同士の夫婦に「不妊の心配をしたことがあるか」というアンケートに対し、31.3%が「ある」と回答しています。

また、まだ子供がいない夫婦だと52.2%が不妊の心配をしたことがあるという結果になりました。

そして、この31.3%のうち不妊症の検査や治療を行ったという割合は17.9%と半数以上というデータが出ています。

実際に不妊を経験した夫婦において、不妊治療を行ったことがある、または治療中の割合のデータの推移は以下のとおりです。

2002年:12.7%
2005年:13.4%
2010年:16.4%

このように、不妊に悩み実際に治療を受けた夫婦が年々増加していることがわかります。日本で、これまで不妊に悩んでいるカップルの割合は10組に1組と言われてきました。

しかし、まだ子供がいないカップルの中で妊娠を望んでいない場合もあるため、実際は6~7組に1組の割合で不妊症を抱えていると考えられています。

高齢のカップルは1年を過ぎたら検査を受けよう

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couples / eleni pap

2015年に不妊症の定義が妊娠を望んでから1年と変更されたように、不妊症患者が増えた背景には晩婚化による晩産化が原因と一つとされています。

そのため、30代以上のカップルで自然妊娠を目指して1年経過しても成果が見られない場合は、婦人科で不妊症検査を受けるようにしましょう。

女性はお母さんが妊娠中の胎児の時代に、卵巣で全ての卵子が作られます。卵子は年齢を重ねるごとに老化していき、質が低下するため精子と出会っても正常な妊娠にいたる可能性が低下していくのです。

36歳から37歳前後までが、女性が自然妊娠しやすい期間と言われています。しかし、女性の社会進出にともない、仕事のキャリアを積んでおきたい20代後半から30代前半という時期は妊娠・出産に適している時期とほぼ重なっているのです。

また、子供を育てるにはお金がかかるため、経済的にある程度落ち着いてから子供をもうけようと考えている夫婦も増えており、いざ妊娠しようと思ってもスムーズにいかないというケースが増えています。

現代の女性にとって、ある程度の年を重ねると仕事を続けるか妊活を始めるかというという決断を迫られているのです。

そのため、子供を持ちたいと考えている女性は、タイムリミットがやってくる前に妊活をスタートできる環境を整えておきましょう。

男性も不妊治療を受けることが大切

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men / Skype Nomad

不妊に悩んでいるカップルのうち、約半数は男性に原因があるケースです。しかし、男性不妊は社会的認知度がまだまだ低く、周囲の理解が進んでいない状況です。

この男性不妊も、年々増加傾向にあります。

実は、男性不妊の原因は理由不明が最も多く、精子を作る機能が低下している男性が増えてきているのです。

仕事に追われている男性は強いストレスを抱えており、それによって勃起障害が起きることも原因の一つとされています。

また、ダイオキシンや塗料などにふくまれるPCB(ポリ塩化ビニフェル)などの環境ホルモンの影響も疑われており、さまざまな原因が考えられます。

産婦人科は女性が行くところというイメージから、検査に抵抗のある男性が多いです。どうしても子供が欲しいと考える割合は、女性よりも低いことから積極的に不妊検査を受けたいと考える男性はほとんどいません。

こうした夫婦間での意識のすれ違いによって、なかなか妊活をスムーズに進められないことも、不妊に悩む患者が増えている理由と言えるでしょう。

周囲の協力が不妊治療には欠かせない

勇気を出して夫婦で検査を受けよう

社会問題になっている不妊症ですが、不妊症と診断されるのが怖かったり、パートナーの理解が得られなかったりすることで、本格的な治療に踏み込めないカップルもいます。しかし、妊娠にはタイムリミットがあります。

結婚を機に子供が欲しいと考えていたら、まずは妊娠が可能かどうか夫婦そろって検査を受けましょう。
早期に治療を始めることで、妊娠できる望みは十分にあります。

少子高齢化問題を抱えている日本において、子供を持ちたいと考える夫婦を支援してもらえるよう、周囲の協力が欠かせません。

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