妊娠を希望している女性にとって妊娠しやすい日はとても気になります。よく「排卵日=妊娠しやすい日」と認識されていることがありますがそうではありません。排卵や妊娠のメカニズムを知ることで、一番妊娠しやすい日の知識を把握しましょう。
妊娠したい!と思ったら排卵日を知るべき理由とは?
排卵日を知ることは妊活の第1ステップ
結婚しパートナーとの生活も慣れ、そろそろ子供が欲しいなと思ったときから妊活がスタートします。あるいは、結婚より前、結婚後すぐに妊活スタートされている方もいるでしょう。
妊活の第1ステップは排卵日を知ることです。妊娠を意識していなかったときは、自分の生理日は把握していても、排卵日を把握している方はなかなか少ないものです。適切な方法で排卵日を把握すると、そこから妊娠しやすい日を計算することができます。妊娠しやすい日にパートナーと性交渉を持つことが妊活の基本ですね。
排卵日を把握し妊娠しやすい時期を知ることで、妊活を成功に導くことができます。
妊娠しやすい日というと、排卵日が一番妊娠しやすいと思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。これを知っているかどうかが妊娠率を大きく左右します。
排卵日を把握し、妊娠しやすい日を知ることで1日も早くかわいいベビーに出会いましょう!
妊娠しやすい日=排卵日ではない!?誤解を検証
排卵日に体の中で起きること
「妊娠しやすい日=排卵日」ではないことを知るために、まずは体の中で起きるさまざまなことのメカニズムを知っておきましょう。
まずは排卵日についてです。排卵日に女性の体の中でどのようなことが起きているのでしょうか?
「排卵」とは卵子が排出されることです。女性の体にある2つの卵巣のどちらかで卵胞が育ちます。卵胞とは、卵子が入っている袋状のものです。卵胞が成熟し卵子が飛び出すことが、排卵したということになり、その日が排卵日となります。
排卵される卵子は原則1か月に1つだけで、排卵後は、卵管の先にある卵管采を通り卵管へ進みます。そして卵管の一番広い場所で精子がやってくるのを待つということになります。待つ時間はおおよそ24時間程度です。
妊娠が成立するメカニズム
では、妊娠のメカニズムについても知っておきましょう。
セックスで射精された精子は、子宮の入り口である頸管を通過してから、赤ちゃんのベッドなる場所子宮へ進みます。さらに子宮内を移動し卵管へたどりつきます。この卵管の一番広い場所で卵子と出会います。
卵管内で出会った精子と卵子は結合することで1つの細胞を作り出します。これが「受精」です。受精により出来上がった受精卵は、細胞分裂を繰り返し成長し、子宮内膜に根付くことで着床、つまり妊娠成立となります。
卵子も精子も壮大な旅を経て出会い、妊娠成立することが分かりますね。妊娠が奇跡的と言われているのが理解できます。
本当の「妊娠しやすい日」は「排卵の2日前」
このように卵子も精子も壮大な旅を経て成立する妊娠ですが、この一連の流れが一番スムーズにいく「一番妊娠しやすい日」はいつなのでしょうか?
一般的に、妊娠しやすい日=排卵日、と思われていますが、これは誤解です。
正解は、妊娠しやすい日=排卵日の2日前、です。
その理由は、卵子と精子それぞれの寿命、つまり元気に動き回り受精可能とされている時間に差があるからです。それぞれが生きている状態でないと受精はできません。
精子の寿命は2.3日、一方卵子の寿命は排卵後24時間です。精子よりも卵子の方が、はるかに寿命が短いことがわかります。
また、セックスで射精された精子が進むスピードは1時間に2.3mmと言われています。やっとたどりついてもそこに卵子がなければ受精できませんし、逆に卵子は準備万端で待っているのに、精子が来なければ受精できません。そして、いくら寿命の時間内とはいえ、精子も卵子も時間が経つと運動率が落ちて受精しにくくなります。より新鮮で生まれたての状態で出会わせてあげましょう。
そのためには、より寿命の長い精子が先に卵管にたどりつき、排卵されるのを待っている状態を作るのです。そのベストタイミングが排卵の2日前です。
なぜ誤解されがちなのか?本当に誤解なの?
排卵日=妊娠しやすい日という誤解はなぜ生まれたのでしょうか?
その理由はいくつかありますが、少し前までは「排卵日だからセックス」というような知識が一般的だったからというのが大きな理由でしょう。
医学は進歩し特に不妊治療や妊活に関する情報は常に刷新されています。現在において、一番妊娠しやすい日は排卵日の2日前というのが常識的になっています。
ですが、排卵日当日のセックスが妊娠しないということはありません。
妊娠しやすい日を順番に並べると、
- 排卵日2日前
- 排卵日1日前
- 排卵日当日
となります。決して排卵日=妊娠しないというわけではありません。
一番妊娠しやすい日が排卵日ということは誤解ですが、排卵日のセックスでも十分妊娠する可能性があることを理解しておきましょう。
排卵日を把握し妊娠するためには・・・
セックスを排卵日近辺だけに限定しないで
妊娠しやすい時期を知り、早く赤ちゃんに出会いたい!と願うと、夫婦のセックスが排卵日近辺だけに集中しがちです。子供を作る、妊娠を成立させるという点では間違いではありませんが、義務的で形式的な行為だとパートナーも自分自身もプレッシャーを感じてしまいがちです。
排卵日を把握し妊娠しやすい日を知ることで妊娠成立を目指す一方で、夫婦のコミュニケーションの1つとして日頃からセックスを大切にすることが、望みを叶えるためには必要です。
念願の赤ちゃんには恵まれたけど夫婦中は冷め切ってしまった、妊娠するために必死になってお互いにセックスに疲れてしまった、ということでは悲しいですよね。
夫婦仲良く過ごし、もう1人の家族である赤ちゃんを迎えましょう!