生理期間中は古くなった子宮内膜を排出し、子宮の大掃除をする大切な時期です。この時期に性行為をしても妊娠しないと思っている人もいますが、実は生理期間中でも妊娠する可能性はゼロではありません。今回は、生理期間と妊娠の関係について紹介します。


「安全日」は存在しない?

生理期間でも妊娠する可能性はある

妊娠を望んでいない人が気にするのが、「安全日」と「危険日」です。

一般的に言う安全日とは、生理期間中から排卵日までの、子宮に卵子が排出されていない時期を指します。

この時期に避妊をせずに性行為をしても、生理の出血によって精子が流れ出て、妊娠することはないというイメージを持っていませんか?

しかし、実は生理期間中でも自然妊娠する可能性は大いにあることを知っておきましょう。

生理期間中は妊娠しないという情報はウソ

生理中の性行為で妊娠する理由

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Lovers / rightee

理由1.ホルモンバランスの乱れによるもの

生理期間中の性行為では妊娠しないと思っている人もいますが、これは排卵後に受精卵が子宮に着床しなかった結果が生理を引き起こすというメカニズムが理由として考えられます。

そもそも生理は排卵後にいつ受精卵が着床してもいいように、子宮内膜を厚くし赤ちゃんのベッドを整えていた環境が妊娠成立しないことで不必要となり、経血として排出されるというものです。

そのため、生理期間中は精子が膣内に入ってきても、排卵がないため妊娠する可能性が低い時期とされています。

しかし、女性の体はちょっとした刺激や環境の変化によってホルモンバランスが乱れやすいです。その結果、予定よりも早く生理期間中に排卵が起きる可能性もあるのです。

理由2.精子の寿命

生理中の性行為によって妊娠に至る理由は、精子の寿命も関係しています。

精子が子宮の中で生存できる期間は、通常2~3日程度ですが、中には一週間もの期間を生き続ける精子もいます。

生理周期は28日前後が一般的ですが中には25日周期の女性もいるため、排卵日から生理開始までの黄体期の期間を14日とすると、生理初日から排卵日までは11日間です。

その結果、生理後半の時期の性行為によって精子が膣内に入ると、その後の排卵まで生き残っていた精子が、卵子と受精する可能性があるのです。

生理中の性行為のリスクについて

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the best lover / xiu×5

生理期間中の性行為に避妊を怠ると、望まない妊娠をしてしまうだけでなく、他にもさまざまなリスクがあります。

1.性感染症

生理期間中は抵抗力が低下しているため、性行為によって細菌などのウイルスに感染し、性感染症にかかる恐れがあります。

性感染症にはクラミジア、梅毒、淋病など、長期間放置すると不妊症の原因となる病気が複数存在しています。

また、生理期間中は唾液などの体液、血液によってHIV、肺炎、肝炎など、命に関わる病気に感染するリスクも高くなるのです。

普段は抵抗力があっても生理中の性行為によってカンジダになることもあります。たとえ妊活中だとしても、生理期間中はコンドームを使用して予期せぬ性感染症を予防しましょう。

2.女性性機能障害

French Kiss 2
French Kiss 2 / christian.parreira

女性性機能障害とは、性行為の最中に膣に痛みを感じたり、痙攣を起こしたりする肉体的な症状の障害、性欲減退や望まない妊娠を避けるための不安によって、性行為を苦痛に感じる障害のことです。

生理期間中は膣内が充血して、普段よりも痛みを感じやすくなっています。

生理中の性行為を繰り返していると、生理以外の時期でも挿入に痛みを感じるようになることもあり、その結果性行為に嫌悪感を覚えるようになる恐れがあります。

パートナーからの誘いを断りづらいと思っても、自分の体を守るために勇気を出して理由を説明し断ることも大切です。

3.婦人科系疾患

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Crazy lovers / brieuc_s

生理期間中の性行為によって、不妊の原因となる子宮内膜症になる可能性があります。

この子宮内膜症とは、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜が、子宮の内側以外のところに作られていき、生理と一緒に剥がれ落ちることを繰り返す病気です。

これにより経血の量が増え、鎮痛剤を飲んでも我慢できないほどの生理痛を引き起こすなどのさまざまな不快症状が出てきます。

子宮内膜症になる原因ははっきりと解明されていませんが、生理期間中の性行為によって、経血が子宮内に逆流を起こして卵巣や骨盤内膜に入り、そのまま排出されないことで発病するという説があります。

子宮内膜症は根本的な治療方法がなく、重症化すると日常生活を送ることが困難になるほどの腹痛に見舞われたり、不妊症になったりする可能性があります。

また、経血の逆流によって卵管や卵巣が炎症を起こして、排卵障害などの婦人科系疾患にかかるリスクも高くなります。

生理期間中は性行為を控え、できるだけ安静に過ごして子宮がきれいに掃除されるのを待ちましょう。

生理期間中に性行為をする際の注意点

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come on / hbaldo

生理期間中の性行為は控えた方が良いですが、毎回パートナーの誘いを断ることで、関係が悪化する可能性もあります。

どうしても断り切れない場合は、二人で事前に入浴して体を清潔にすることを忘れないでください。

また、生理初日から3日目までは出血量が非常に多いため、性行為によって経血が逆流してしまう恐れがあります。

そのため、できるだけ出血量が少ない生理後半の日を選ぶことをおすすめします。妊活中でも必ずコンドームを着用し、お互いに性感染症を予防しましょう。

行為が終わったら、再びシャワーを浴びて体を洗ってから就寝するようにしてください。

生理期間中の性行為がつらいと思ったら、パートナーに相談して理解をもらうことで、性行為をスキンシップとして楽しむ気持ちを忘れないようにしたいですね。

生理期間中の性行為はコンドームを着用しよう

できるだけ体を休めて子宮の掃除を助けることが大切

女性が妊娠しない「安全日」というものは存在しません。

望まない妊娠をしないよう、妊娠を希望しない場合は必ずピルを服用したり、コンドームを着用したりなど避妊を心がけましょう。

また、妊活中であっても生理期間中は免疫力が低下して、思わぬ感染症にかかる恐れもあるため、性行為をお休みすることをおすすめします。

生理は子宮を掃除して、赤ちゃんが過ごしやすい環境を作る上で欠かせないものです。できるだけ安静に過ごして、次の排卵日に備えたいですね。

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