妊娠中や授乳中のアルコール摂取については、胎児や乳児の成長に影響をもたらすことが明らかにされており、飲酒を控えるべきとされています。それでは、妊活中のアルコールの摂取についてはどうなのでしょう?今回は妊活中のアルコール摂取でどのような影響があり、飲酒を控えるべきなのか、ご紹介していきたいと思います。


妊活とアルコールの関係について

妊活中のアルコールが妊娠率に与える影響は?

管理栄養士の北田翔子と申します。今回は、妊活中のアルコールの摂取についてのお話です。妊活におけるアルコールの摂取でどのような影響があるのかというと、個人差や摂取量などによっては男女ともに妊娠率を下げる影響があると報告されています。

でも仕事の付き合いでどうしても避けにくい飲み会や、ストレス発散のためのお酒はときには必要かもしれません。

なぜアルコールの摂取が妊娠率を下げる可能性があるのか、またそれに対してどのように上手く付き合っていけばいいのか、正しい知識を身につけて適切な判断ができるようにしていきましょう。

妊活とアルコール摂取の正しい知識を身につけよう!

アルコールにより発生する活性酸素が妊娠率を下げる?

liquor
liquor / yanivba

身体に入ったアルコールは胃や腸などから肝臓へ送られ分解されますが、その分解する過程で大量に生成される活性酸素が妊活にとって影響がある可能性があります。

活性酸素とは、「酸化させる力」の強い酸素のことで、その強い攻撃力で体内に入り込んだ細菌やウイルスを退治してくれるという働きがあります。

本来は体にとって必要であり、そのため普通に生活をしているだけでも身体の中で活性酸素は生成されます。

しかし、体内で発生する活性酸素が増えすぎてしまうと自分自身の細胞にダメージをも与え、細胞の老化を引き起こし、それががんや生活習慣病などのさまざまな病気の原因になります。

妊活においても、増えすぎた活性酸素は卵子や精子の老化を招き、それが妊娠率の低下に影響する可能性があるという報告もされています。

妊活中のアルコールは避けるべき?

Vessel
Vessel / magnetbox

アルコールによる活性酸素が妊活にはよくない、とお話しましたが、それでは妊活中のアルコールは避けるべきなのでしょうか?

特にお酒がもともと好きな方にとって、ぴたりとお酒を止めることはストレスになるかもしれません。ストレスもまた活性酸素を発生させる原因となり、人によっては逆に妊活に悪い影響となる場合も。

さらに、活性酸素の発生を加速させてしまう原因は他にもあります。

  • ストレス
  • 喫煙
  • 紫外線
  • 過度な飲酒
  • 食品添加物
  • 農薬
  • 大気汚染
  • 過度な運動など

いかに現代社会に生きることが、”活性酸素の発生を加速させる”ことなのかがわかりますね。

活性酸素を増やさないようにするには?

Walking
Walking / Moyan_Brenn

活性酸素を増やさないようにするためには、バランスの摂れた食生活と規則正しい生活を送ることが基本となりますが、そのうえで活性酸素の発生を抑える習慣を身につけていきましょう。

  1. アルコールは適量に抑える
  2. タバコを控える
  3. ウォーキングなどの軽い運動をする
  4. 紫外線に長時間あたらないようにする
  5. 抗酸化作用のある食品をとる

抗酸化作用のある栄養素とそれを多く含む食品は以下の通りです。

  • ビタミンC:赤ピーマン、ブロッコリー、キウイ、アセロラ、いちごなど
  • ビタミンE:あゆ、いわし、モロヘイヤ、かぼちゃ、しそ、アーモンドなど
  • βカロテン:モロヘイヤ、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ
  • ファイトトケミカル:赤ワイン、緑茶、大豆、トマト、鮭など

アルコールと上手くつきあっていく

Shell making cocktails
Shell making cocktails / MsSaraKelly

先ほどの項で、活性酸素を増やさない方法として、アルコールは適量に抑えることと、抗酸化作用のある赤ワインをご紹介しました。

アルコールの代謝は個人差がありますので、明確な摂取目安というのは難しいですが、「お酒を飲む日はグラス1杯までにおさえる」、「お酒は赤ワインを選ぶようにする」、「おつまみには抗酸化食品であるナッツや野菜などを選択する」などしてストレスが溜まらないように上手くつきあっていけるといいですね。

アルコールと女性の特別な関係とは?

Ikon true Russian
Ikon true Russian / True Russian Vodka

最後に、アルコールと女性の特別な関係についてご紹介します。個人差もありますが、男性と女性とで比較をすると、女性の方がアルコールの影響を受けやすいと言われています。

それは女性ホルモンのエストロゲンには、アルコール分解酵素を抑制する働きがあるからです。そのため、血中のアルコール濃度も上がりやすく、アルコール依存症になりやすいとも言われています。また生理前となると、エストロゲンの分泌が増える時期なので、お酒に酔いやすく悪酔いの原因にも。

自分の体調を確認しながら、飲む量や飲む時期などに注意できるといいですね。

妊活中はアルコールと上手くつきあっていく

無理のない妊活ライフを送るために

全く飲酒しないようにする方、量やお酒の種類に注意して上手くつきあっていく方、妊娠中とは違ってどのような妊活ライフを送っていくかは各個人の判断が大きいとは思います。

アルコールは妊娠率を下げる活性酸素を発生させてしまう、ということを踏まえて、ストレスが溜まらない程度に上手くお酒とつきあっていくことが大切だと思います。

お酒を飲むと妊活によくない、と思う気持ちがストレスになるようであれば出来るだけとらないようにするべきだと思いますし、今日はどうしてもお酒が飲みたいという日には無理に我慢せずに量に注意しながら飲むのも大事だと思います。自分の体と会話しながら、お酒と上手く付き合っていけるといいですね。

この記事は参考になりましたか?

を押すとランキングに反映されます
1+

※会員登録やログインは不要です