妊娠から10カ月ほどで出産を迎えますが、具体的な妊娠週数の数え方を知っていますか?妊娠週数を把握しておくことは、妊婦さんにとって色々なメリットがあり、ベビ待ちの女性もぜひ覚えておきたいものです。今回は、妊娠週数の計算をわかりやすく解説し、またそのメリットをくわしくご紹介します。
妊娠週数を知ることは健康管理につながる!
妊娠週数を知って出産に備えよう!
妊娠中はお腹の赤ちゃんの成長が待ち遠しくもあり、いつやってくるかわからない出産への不安などいろいろな気持ちを経験します。
「妊娠初期は安静にしておくべきと聞くけれど、自分が今何週なのか計算ができない…」
「ベビ待ちだけど、あとどれくらいしたら産婦人科に行けばいいの?」
など、妊娠週数について悩んでいるママさんもいるかと思います。
今回は、そんなママさんや妊活中のベビ待ちの人に向けて、妊娠週数の簡単な計算方法についてくわしくご説明します。
また、妊娠週数を知ることは、赤ちゃんとママの体調管理の上でもとても大切です。妊娠週数の計算方法を始め、週数を知っておくそのメリットや注意点をくわしく解説いたします。
意外と簡単!?妊娠週数の計算方法について
妊娠週数の数え方の基本について
妊娠週数は「○ヵ月」、もしくは「○週○日」と2つの表記の方法があります。
昔から妊娠期間は「十月十日(とつきとおか)」と呼ばれているように、実際妊娠から出産にいたるまでの期間は約10カ月(40週)。
妊娠数週はWHO(世界保健機構)が定めたもので、次のような考え方になっています。
- 正常妊娠が持続する日数は280日
- 妊娠歴1ヵ月は28日、妊娠持続を10カ月と考える
- 妊娠歴1週は7日間となり、妊娠持続は40週と考える
- 妊娠満数週で数えていく
つまり、この決まりに則って妊娠週数をわかりやすくまとめると、次のようになります。
- 日…日数1日、持続期間280日、満で数える
- 週…7日で1週間、持続期間40週、満で数える
- 月…28日で1ヵ月、持続期間10カ月、数えで数える
日数と週数は経過した日数で数えるので、週の初日を「0日」、月の1週間目を「0週」、2週目が「1週」となります。
月数は数えになるため、妊娠4週までの始めの1ヵ月をそのまま「妊娠1ヵ月」、妊娠が成立する妊娠5週からを「妊娠2ヵ月」と数えていきます。
これは28日周期での計算になりますが、当てはめると妊娠0週は生理中、妊娠2週に相当する日が排卵日に当たる形。
つまり、まだ妊娠していなくとも生理がスタートした段階で、妊娠0ヵ月の計算になります。実際に排卵するのは妊娠2週目となり、着床するのは生理予定日付近の妊娠3~4週。
そのため、妊娠検査薬で正確な診断ができるのは、生理予定日を1週間過ぎた妊娠5週に入ってからになるのです。
しかし、生理周期が28日よりも長い人は、妊娠2週よりも排卵日が遅くなるので、生理予定日1週間の段階で妊娠検査薬を使っても陰性になることがあるので注意しましょう。
妊娠週数の早見表
具体的な月日を元に今が妊娠何カ月、もしくは何週なのかの早見表を用意しました。
自分の現在の妊娠週数は最終月経の初日を「0週」として計算します。
これはあくまで月経周期が28日の人が目安の計算方法ですので、もともと月経周期がそれよりも長かったり短かったりする人は、出産予定日の計算がややずれることもあります。
産婦人科に行くと、超音波検査でお腹の赤ちゃんの大きさを計測して、おおよその出産予定日を算出してもらえますよ。
月経周期が28日での妊娠週数の数え方は次のようになりますので、参考にしてください。
妊娠初期
- 妊娠1カ月目
妊娠0週 0~6日目 ※0日が最終月経初日でカウント
妊娠1週 7~13日目
妊娠2週 14~20日目
妊娠3週 21~27日目
- 妊娠2カ月
妊娠4週 28~34日目
妊娠5週 35~41日目
妊娠6週 42~48日目
妊娠7週 49~55日目
- 妊娠3カ月
妊娠8週 56~62日目
妊娠9週 63~69日目
妊娠10週 70~76日目
妊娠11週 77~83日目
- 妊娠4カ月
妊娠12週 84~90日目
妊娠13週 91~97日目
妊娠14週 98~104日目
妊娠15週 105~111日目
妊娠中期
- 妊娠5カ月
妊娠16週 112~118日目
妊娠17週 119~125日目
妊娠18週 126~132日目
妊娠19週 133~139日目
- 妊娠6カ月
妊娠20週 140~146日目
妊娠21週 147~153日目
妊娠22週 154~160日目
妊娠23週 161~167日目
- 妊娠7カ月
妊娠24週 168~174日目
妊娠25週 175~181日目
妊娠26週 182~188日目
妊娠27週 189~195日目
妊娠後期
- 妊娠8カ月
妊娠28週 196~202日目
妊娠29週 203~209日目
妊娠30週 210~216日目
妊娠31週 217~223日目
- 妊娠9カ月
妊娠32週 224~230日目
妊娠33週 231~237日目
妊娠34週 238~244日目
妊娠35週 245~251日目
- 妊娠10カ月
妊娠36週 252~258日目
妊娠37週 259~265日目
妊娠38週 266~272日目
妊娠39週 273~279日目
妊娠40週 280日目 ※出産予定日(以降超過となり、妊娠42週まで様子を見ることが多いです)
出産予定日の計算方法は?
妊娠週数を知ることができれば、実は出産予定日も自分で簡単に計算できます。
WHOでは最終月経の初日から出産に至るまでの日数を「280日」と定めていますので、最終月経の初日から280日後が出産予定日として算出されます。
しかし、カレンダーを数えていくのは時間がかかってしまいますよね。
数えるよりも簡単に計算する方法もあるので、最終月経を覚えている場合は次の方法で計算してみましょう。
- 生まれ月…最終月経があった月から「-3」(例:6月に最終月経の場合は3月)
- 生まれ日…最終月経の初日に「+7」(例:1日だったら8日)
これは生理周期28日が目安の計算方法ですので、たとえば30日周期の人は282日後となります。
妊娠週数を知っておくことの重要性について
妊娠週数を知っておくことは、赤ちゃんの出産予定日を知るだけでなく、いろいろなメリットがあります。
妊娠したママさんも妊活中の人も、ぜひ妊娠週数が把握できるよう生理周期をスケジュール帳やカレンダーに書いて管理しておきましょう。
妊娠中は体調の変化が目まぐるしく、赤ちゃんが無事なのか不安に思うこともたくさんあります。
たとえば初期は吐き気などのつわりがありますし、後期になると腰痛や後期づわりなど、その時期によって起こる体調の変化に違いがあります。
そのため、妊娠週数を把握していればそろそろこんな症状が出るかもしれないと、前もって心構えができるのです。
ほかにも、赤ちゃんが順調に発育しているのかの目安としても、妊娠週数を把握することは重要です。
たとえば、胎動は早くて妊娠4カ月から5ヵ月にかけて感じるようになりますが、妊娠6~7ヵ月を過ぎても胎動がわからないときは、ママが自ら先生に相談をして、赤ちゃんの異常をいち早く確認してもらうこともできます。
このように、妊娠経過が順調かどうかもある程度判断できるので、ママのためにも赤ちゃんのためにも妊娠週数を把握しておくことはとても大切なのです。
妊娠週数を知って赤ちゃんの成長を感じよう
ママと赤ちゃんの健康のため妊娠週数を計算しておきましょう
妊娠週数は最終月経の初日を0日としてカウントしていきます。
妊娠週数を知っておくことは、赤ちゃんが今どれくらい大きくなっているのかどんなことができるのか、目に見えなくても感じることができますよ。
ママの健康と赤ちゃんの成長のためにも、妊娠週数を把握して赤ちゃんに会える日を楽しみにしていたいですね。